「教えないスキル」を読んで

感じたこと

はじめに

”教えないスキル ビジャレアルに学7つの人材育成術
著書 佐伯夕利子 小学館新書



スペインの名門サッカーチームでコーチを務めておられた方。

”教えない”

この言葉から何を想像できるでしょうか?

ただ教えないだけではなく、それに行き着くまでの過程は今の私の空手指導にも十分転用できる内容ばかりである。
”教えない”と、一言では片付けられない深さがあります。

驚いたこと

まずはじめに、私がこの本を読んで驚いたことがあります。
それは、著書の佐伯氏が最初から教えないスキルを持っていたわけではなかったことです。

コーチの仲間同士で話合い、試行錯誤やトライアンドエラーを繰り返し、今に至る経緯を知った時、サッカーのトップチームのコーチでも始めから完成されているのではないことを知りました。
ということは、私でも取り組んでいけば、必ずできるようになると確信しています。
そして、そのできるようになるまでの取り組みこそ、私の組織の指導者のノビシロだと思っています。

著書の佐伯氏は、コーチングの改革の出鼻を挫かれるが如く、メンタルコーチであるセルヒオ・ナバーロ氏にこう言われます。

あなた達はどういう選手を育てたいのですか?

メンタルコーチ セルヒオ・ナバーロ

ゴールはどこだ?

今、私が指導をする子供達から学生、大人まで、空手の目標は何があるのか。
どんな目標を与えられているのか?

空手といえは、大会や審査(テスト)が代表的な目標に掲げやすい。
しかし、それ以外に目標を持てと伝えても、わかりやすいことでなければ、指導者も生徒も目標がボヤけてくる。ただ、空手が生活の一部となるように、人に優しくできるように、挨拶ができるように、礼儀をわきまえるように、などなど…。

なかなか成果が見られないとはっきりした目標を持てないし、空手をする目的も薄くなってきてしまう。しかし、それでも子供の親は、空手は必要だからと習わせている人も多いはず

その空手にどんなことを求めているのか?
そして、いま所属する空手団体を通じて、何を学んで欲しいのか?

指導者と生徒さん、そして親、この三位一体が必要であります
そのためには、空手の意義を今一度見直し、指導者と生徒で考えを共有する必要があります

この考えと行動は、こちらの著書でも実際に行っております
2ヶ月に一度、個人的なミーティングを行い、目的や目標の方向性をコーチと選手で話し合い、理解試合時間を設けているとのことです。

やはり、キーポイントは人との関わり方です。
ゴールへ向けて、何ができるだろう?どんなサポートができるだろう?何を持ってゴールとするのだろう?そんな有意義な話し合いが頻繁に行われています。

転用する

私はこれからどうする?
生徒1人に対して、一体どれくらいの時間を確保できるのか?
それを行う意味は一体何か?

近いうちに個々のミーティングを行うつもりでいます。
そのために何ができるだろうか、そして、その先はどのような未来を想像するのか?

すべては空手に来てくれる生徒のため、そして自分の成長の為です。

まとめ

・教えないスキル
・ゴールはどこであるか?
・人との関わり方
・これからどうする?

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