とぼける

こども

▶️とぼける


空手の指導をしていて、説明や注意をするときに “とぼける” ことをする子がいます。返事をしなかったり、こちらを向いて聞いていなかったりなどなど、なんとなくオカシな反応や行動だなぁ、と感じることがあります。

以前でしたら、一喝して「聞いてるのか?」「なんだその態度は!」
なんて大声で注意をして、長々と説教をすることもありました。

しかし、指導者として、大人として子供との関わり方はそれでいいのか?と振り返ってみて、もっと良い方法があったはずだったと反省することの方が多かったです。

▶️関わり方

相手とどんな関わり方をしているのか?で、伝わり方が違ってきます。
相手が安心できる場を作れているか?

そのためにも、私自身の在り方“スタンス”が大切だと思います

いつも子供達の発言を聴ける準備はできているか?
いつも子供達の行動を、まずは受け取る準備はできているか?伝えるときに、口調や言葉を相手にとってわかりやすい形で届けているか?
私が満足する形にしていないだろうか…?

▶️心の矢印

例えば、相手に注意をしなければいけない場面で、よく聞く言葉があります。

「あなたのためを思って、言っているんだよ」

こんな時、自分の心の矢印はどっちへ向いていると思いますか?
相手の気持ちが、“怒ってるようにしか見えない” など、全然違うことを感じているのなら、全く伝わっていませんし、その人のためになっていません。
そのことを発言することは悪いことではないです。発言している本人は本気でそう思っているからそう伝えていることは理解できます。しかし、伝わらなければ、意味がないどころか関係性は崩れてしまいます。
私がこのことを発言する場面をイメージすると、結局は自分に矢印が向いていると感じるんです。それは、私の経験から思ったことでもあります。

▶️寄り添う

心をどのように使い、行動をするのか?そんなことを考えて指導に生かすようにしています。しかし、考えたことと、リアルの場面はなかなかうまくいかないことが多いです。それでも、私の在り方として、相手にどう寄り添うか?をテーマにしています。

子供達が稽古に来たら、どんな迎え方をしようか?
どんなきっかけを作って会話をしようか?
直接会ったら、どんな表情をしているのか?
元気かな?
元気じゃないかな?
どんな言葉を伝えたら、会話が弾むのか?

今の子供達は本当に毎日が忙しく大変だと思います。私達が小学生の頃とは全然違いますが、いかがでしょうか?
そんな大変な中、空手が心の苦痛であってはいけないと思っています。体を動かすので、ちょっとは身体的に苦しみますが…
空手を通じて、心が休まったり、心の整理整頓ができたり、心身ともに学べて成長できる環境を作っていきたいと思っています。

最後までお読みくださり、ありがとうございます!押忍

誠道塾 尾張一宮支部 支部長 紺藤浩彰




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